あおきんのブログ 

ぷちガーデニングと日々のあれこれ

読書感想「光媒の花」(道尾 秀介 著)

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「光媒の花」(道尾 秀介 著 集英社 刊 定価 ¥1,470円)
「過去・畏れ・嘘・葛藤・誤解・希望」をテーマにした全編6章からなる作品です。
 
”なるほどね!”との技巧的な部分もありますが、
本当のところは、”救済は、自ら気付くこと”を伝えたいのだと、僕は感じました。
 
ということで、簡単な感想文ですが、気に入った箇所を紹介しておきますです。
 
「いつから、あの白い光は消えてしまったのか。
 いや、本当は消えてなどいないのかもしれない。
 世界は何も変わっていないのだから。
 変わったのは、たぶんわたしのほうなのだろう。
 いつだって変わってしまうのは人間のほうなのだ。」
 
「思い出でしかない光を見て、そのうえで揺れてばかりいる。
 現実はもっと明るく光っているということを忘れてしまう。
 もう、遅いのだろうか。
 それとも、いつかまた、あんなふうに世界は光ってくれるのであろうか。」
 
さて、あなたは、どの文章に、”ドキン!”とするでしょうか?
 
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<追記>2011年1月17日、第144回直木賞
木内昇さん「漂砂のうたう」、道尾秀介さん「月と蟹」が決まりました。
早く読みたい。とっても楽しみです。
でも、その前に稼がなくっちゃだわ! けっこうギリギリなもんで…。(苦笑)